レッスン紹介

演奏技術以外に必要なこと part.1

2019年3月23日

みなさんこんにちは♫
クラシックピアノ担当講師の門脇です。

 

早いもので今年ももう2ヵ月がたちました。
最近はすっかり暖かくなり、春の訪れを感じる日々ですね!
そして、それと共に花粉の時期到来です…
花粉症の私には少々辛い時期ではありますが、
少しずつ感じる春の訪れにワクワクしております!

 

 

本日ご紹介するレッスンは少し変わった大人のピアノレッスンです。
これまでも大人のピアノレッスンに関するブログを書いておりましたが、
今回は今までとは異なるアプローチのレッスンです。

 

さて、みなさん。
「ピアノのレッスン」と聞くとどのようなレッスンを思い浮かべますか?
課題の曲に取り組み、演奏の技術を上げていくものだとご想像される方が多いかと思います。
もちろんそのようにレッスンするケースが多いです。

しかし、音楽の理解を深める能力はピアノを弾く力以外に
・楽譜を正確に読みすぐに演奏する初見力
・その場で作曲をして演奏する即興力
・何の音がなっているか聴きとる聴音能力
・楽譜に書いてあることを理論的に分析する力 等々…
このように他にもさまざまなアプローチで学ぶことができます。

その中でも今回ご紹介するレッスンは、
「聴音」と「初見」の力を鍛えたいという生徒さんのレッスンです。

 

まず聴音のレッスンから。
出題者が問題となる曲を何回か演奏し、耳に入る音だけを頼りに譜面に起こす
という問題形式で行います。
問題出題者が一人必要なため、聴音は特に一人で取り組むことが困難です。
なので、レッスンで取り組むことがベストな課題です!

最初のレッスンでは片手の単旋律の聴きとりから始めました。
回数を重ねるごとに課題の難易度を上げていきます。
今回は右手が単旋律、左手がベースラインの課題に取り組みました。
生徒さんはもともとの音感もあり、旋律の聴きとりはお手の物。
2回ほどの演奏で聴きとることができました!

しかし音数が増えていくと、その分耳に入る情報も増え難しくなっていきます。
もし音程が本当に合っているか聴きとりにくいときは、実際に歌って確認します。
音感が自分のなかに正確にあるかどうか確認するには、
やはり声に出してみて、実際のピアノの音と聴き比べて確認することが大切です

 

また聴音をするときは、並行して記譜法を身につけることができます。
記譜法とは、楽譜を書く上での一定のルールのことです。

例えば、音符の棒の向きについて。
楽譜を見てみると、音符の棒は下向きについているものもあれば上向きについているものもありますよね?
これは、どこを境にするかしっかりとルールがあります。
五線譜の第3線(真ん中の線)を境目に上か下か判断します。
第3線の音符は上でも下でもどちらでも対応できるため、下の画像のようになります。

このような記譜上の注意点も一緒に身につけることができたら、一石二鳥ですね!

 

音感を鍛える、
そして楽譜を書く
どちらも音楽をする上で、そしてより楽しむ上で大切な能力です。
今後は旋律だけでなく、和声の聴音にも取り組んでいきたいですね。
まだまだできることはたくさんあるので、焦らず一つずつ丁寧に取り組んでいきましょう!

 

 

さてさて、このままですと内容が少々長くなってしまいそうなので、
今回のレッスンブログは二回に分けてお届けしようと思います!

次回のブログでは「初見」について、詳しくご説明します。
今回の「聴音」のブログと合わせて読んでいただけると幸いです。

 

 

最後までご覧くださりありがとうございました。